2024/02/24 15:28

こんにちは。リモートブックス スタッフです✨

2024年初となる読書会、「安部公房読書会」を2月23日に開催しました!
今回はその様子をご紹介します😊

安部公房作品の魅力

読書会には、中学生の頃から安部公房作品をたくさん読んできた方や、なんと現役高校生の方もご参加いただきました!
スタッフが安部公房に出会ったのも高校生のころ……(教科書で『棒』を読み、いろいろと衝撃を受けました)。
惹きつけられる世代的な何かがあるのでしょうか?🤔



まずはスタッフが『壁』や『箱男』などを紹介。
『箱男』のニュース中毒は、現代のSNSやスマホを手放せない私たちにも身に覚えがあります。安部公房の作品には現実にありえないような不思議な出来事や世界が描かれている一方で、それが一周回って現実とリンクするような、社会的な眼差しが感じられます。

続いて、SF好きのBさんからは『R62号の発明・鉛の卵』などをご紹介いただきました。
・「変形の記録」に出てくる幽霊は普通イメージする幽霊とは少し違って、もし幽霊が存在するならばこんなふうになりたい
・不条理な世界は言葉にできない無秩序さがあるけれど、そこには「不条理な世界なりの法則」があり、それがとても面白い
というお話をしていただきました! 実はスタッフは不条理がやや苦手なのですが、なるほどそんな見方もあるのか〜! と気づきがありました✨

そしてなんとRさんからは6冊ものご紹介が!
・安部公房作品は後期作ほど展開や設定が極まっていき、まるで力が衰えない凄さがある
・芥川賞にはSF作品がないが、安部公房はかなりSF寄りで面白い
・不条理な世界から見ると、私たちの当たり前の世界の方が不条理なのかもしれない
などのお話をしていただきました! 後期の作品はスタッフもまだ読めていなかったため、ご紹介いただき助かりました(。-∀-)


実は古本屋でもなかなか見つけにくい安部公房の作品。お店で見かけた際は、ぜひお手に取ってみてください!

そして今年は安部公房の生誕100周年!

名作『箱男』が石井岳龍の手で映画化されます🎬 とても楽しみですね✨(原作のあの迷子になる感じは、どう表現されるのでしょう??)


今回の読書会会場にも当店併設の会議室「リモートベースroom2」を利用しました!
アットホームでパーティーやボドゲ会にもオススメのお部屋です✨


次回以降の読書会について

次回は「歌集を読んでみる読書会」を開催予定です✨
詳細は後日、Instagramなどでお知らせ予定。ぜひチェックしてみてください!

https://www.instagram.com/